旅の新しいお伴『写ルンです』と行ったロシア
せっかくの旅行は、普段とちがう写真が撮りたい!そこで今話題の写ルンですを持って旅に出てみる。27枚の制限の中、いつとるかワクワク。少しレトロな味わいで帰国後もいい思い出に。
一眼欲しいけどお金がない。でも普段と違う写真を取りたい。
旅行に行っていると、
「一眼カメラ使わないの?」
とよく言われる。
そりゃあ欲しいです。
カメラ男子になってみたい。
この光加減ならこの設定で。
みたいに極めてみたい。
ただ、
一眼買うお金で東南アジアいけるやん。
とか、
あんなおっきいの持ち歩くの邪魔だし、壊しそうでこわい。
とか、考えてしまうとなかなか導入できない。
再ブームの写ルンですを持って
そんなときにオススメされたのが、
『写ルンです』
今流行ってるなんでしらなかった。
今22歳の僕がかろうじて覚えているのは、小さい頃おばあちゃんが使ってたことくらい。
それでもデジタルカメラでは出せない味があるということで、今人気が再燃しているらしい。
おもしろい写真が撮れるというのも今回持って行こうと決めた理由の一つだが、
- 27枚しか撮影できないので、いつ撮るか考えなくてはいけない。
- 出来栄えは現像するまでわからない。
- 最悪壊れたりなくなってもお財布に大ダメージはのこらない。
この三点がおもしろいと思ってので旅のお供に連れて行った。
さらにネガにした後にデータ化するのも格安でできる。
今回は FUJIFILMの27枚用を二つ用意した。
失敗した・気をつけるべきだったこと
- インスタントカメラは暗闇に弱すぎる。
54枚分現像してみて、8枚くらいはよくわからない写真になってしまった。
15時くらいにウラジオストクでとった写真。
太陽もまだ沈んでなく、暗いとは言えないが、
フラッシュをたいても写ルンですだとこの暗さ。
反射ベストがばっちり眩しい。
室内でも基本フラッシュをつかわないとよくわからない写真になってしまう。
さらに旅行先だとそもそもフラッシュを使うのをためらう場面も多い。
たしかに味のある写真撮れるけど、使うタイミングはむずかしい。
初心者感覚だと、夕方だといい写真撮れそうな気がしてしまう。
ロシア編ギャラリー
54枚だけだったので、ロシアではシャッターを押すのを渋り、枚数も抑え気味。
ちなみにほとんどがモンゴルで使ってしまった(笑)
お気に入りの写真を何枚か。
・シベリア鉄道始発駅ウラジオストク:引退したSL
2002年に引退した当時の機関車。ウラジオストク駅のシンボルになっていた。
・成田から2時間半の隣国
近い海外だと韓国や台湾などアジアの風景を連想していたが、ご近所で全く違う都市の雰囲気を味わえる。今度は夏にゆっくりと観光してみたい。
・壮麗な食堂車
僕たちが乗った列車の食堂車は古いタイプだったらしい。新しいのはモスクワ方面にいくやつなのかな?お客さんも少なくて、静かでレトロな鉄道旅を楽しめた。
・風呂なし3日目
ウラジオストクを出発して3日目。相方がとってくれたのでかっこつけた写真。しかしぼさぼさの髪とださいポーズでせっかくの雰囲気が台無し。フォトジェニックな男になりたい。
・束の間の釈放
一度列車に乗り込むと、長い停車駅はなかった。そのため20〜30分でも外に出れるのはありがたい。まだ10月にも関わらず雪がぱらぱらと。さすがロシア。
・硬めのビスケット屋さん
カップラーメンだけの生活にうんざりしていたので、イルクーツクで立ち寄ったお菓子屋さん。保存がききそうなビスケットのラインナップが豊富だった。あとはドライフルーツなんかも売っていた。さすがロシア。
・漁師町の魔女
世界一のバイカル湖があるリストビャンか市場にいたお姉様(仮)。ここにいる方々は明らかに街にいる女性よりたくましい。声も嗄れていている。ただ魚を売りつける様はどこか妖艶。魔女なのだろう。
(きれいな市場だったが、案の定光度がいまいち。むずかしい。)
・ロシアの青空市
イルクーツク最大の青空市。ここはどこかアジアらしさがあった。偽物らしきブランドの宝庫。
(こちらは逆に太陽の明るさが厳しい。むずかしい。)
・もうつかわれていない工場
イルクーツク市内にあった工場。記事でもとりあげたが、社会主義時代の名残だろうか。無機質で冷たい。日本の建物とは全く異なる印象で、長いこと見ていた。
・きっと毎日おなじところで釣りをしてるだろうおっちゃん
こちらもイルクーツクにある河川の近くでの一枚。無表情を極めただろうおっちゃんがぼーっと釣りをしていた。もちろんバケツにはなにもはいってなかった。寒いだろうに。ただ、どこかほのぼのとしていて平和な景色。
帰国後も楽しい
正直iPhoneでとった写真って見返さない。
誰かと話しているときにおもしろい写真とかを共有するくらい。
ただ今回写ルンですを持って行って現像するのがすごい楽しみだった。
無加工なはずなのに、自然と旅行の思い出を表現したような少しレトロな味わいがいい。
僕的にはモンゴル編の写真がお気に入りで何枚かフレームにいれて自宅にかざっている。
写ルンですは新しい旅の相棒に仲間入り決定。
つづく
2-3. 初めての『CouchSurfing』とチンギスハーン騎馬像
モンゴルで事前に決めていた予定は遊牧民のお家にホームステイすることのみ。MIDAさんに教えてもらった観光地も、車がなくてはとても行けそうにない。公共交通機関も乏しいモンゴルでは、タクシーのチャーターが一般的だがそんなお金はあるはずもなく...
そんな時に思い出したのが、Couchsurfingというアプリ。
実際に利用したことはなかったが、こいつのおかげでモンゴルを120%満喫できた。
初の『Couchsurfing』
念願のデールも購入したが、この後どうしようと悩む。
ゲットした情報だと、ツェンケル温泉がいいと聞いた。
しかし車がないと行けない。
何をするにも足が必要だった。
(ちなみにツェンケルは冬季は休業しているらしいが...笑)
そこで、以前アメリカにいる時に耳にしたCouchsurfingを利用してみることに。
旅行者と現地の人をつなぐアプリだという。
出会い系のようで警戒したが実際に使ってみると、なんとも便利。
地元の人がオススメの観光地巡りなどイベントを開催していて、おもしろそうなものに参加するだけ。
初日は、モンゴルで旅行代理店をしているという女性とご飯を食べに行った。
オススメのお店でご当地ビールなんかを教えてもらった。
(彼女が働いてるツアーの紹介もされたが...笑)
次の日は、気になっていたチンギスハン像へ案内してくれる人たちと連絡をとってみることに。
雪の中のチンギスハーン騎馬像
急に連絡を取ったのに次の日、ぜひ遊ぼうと行ってくれた。
しかも宿の目の前まで迎えにきてくれた。
ガソリン代として1日10米$
一緒に遊んだのは、ベラとマッシュルームというモンゴル人カップル。
同い年くらいに見えたのにアラサーらしい。
彼氏の名前は難しすぎたので、マッシュルームというあだ名でいいよって言ってくれた。
いやセンスどうなってんの。逆に呼びづらいよ。
最初に向かったのはウランバートルからもそんなに遠くないチンギスハーン巨大騎馬像。
世界で一番大きい騎馬像。
前日にめずらしく雪が降ったこともあり、遠くからでも物々しい存在感をはなっていた。
一番右がマッシュルーム。下北沢あたりでギター弾いてそう。優しく多才な30歳。
将来の夢は、全世界にちらばったモンゴル人達を故郷に戻すことらしい。
(最初信じてなかったけど、まじめな顔して言ってたからどこまで本当なのかは知りません。)
その隣が彼女のベラ。
とにかくセルフィー大好きであちこちで写真撮ってた。
二人とも優しくて、モンゴル楽しんでってーみたいな感じでホストしてくれた。
そんな二人が入り口近くにいた鳥に驚いてた。
タスというタカみたいな鳥。
昔はモンゴルにたくさんいたそうで、大きいものは羽を広げると3mにもなるという。
美しい鳥だったけど、雪の中に紐で足を縛られなんとも不憫であった。
巨大な騎馬の上は展望台になっているということで、登ってみることに。
馬の頭からみたチンギスハーン。
でかくて怖い。
曇っていたこともあり景色は良くなかった。
晴れていたら、ひたすら広がる草原が見えるのだろう。特別なものはなにもないだろうけど。
まぁ雪のモンゴルも貴重だろうからよかったのかな。
ちなみにこの日は日中なのに-3℃
厚手のコートなど持ってきてなかったので地獄だった。
早々に中に戻る。
一回はこれまたギネス記録に認定された、
世界一大きなブーツが飾られている。
その前で、民族衣装を着て写真が撮れる。
現地の観光客と写真を撮ることになったり、
相方と茶番をしてみたりとまぁまぁ楽しめる。
3000T(150円位)なのでアリですね。
地下は博物館になっている。
ちびっこの社会科見学と遭遇して騒々しかったけど。
古モンゴル文字の書道は綺麗だった。
お土産で欲しかったけど、意外とお高い。
外に出ると天気もよくなっていた。
近くにあった等身大くらいの騎馬像は迫力があった。
こんなのに攻められたら逃げ出すわ。
モンゴルすさまじかったんだろうな。
13世紀村でモンゴル伝統文化体験
チンギスハーン像でマッシュルームが、近くの観光地でイベントをやっているという噂を聞きつけてきた。
こういう時現地の人が一緒だと、モンゴル語で情報をgetしてくれるからありがたい。
近くの13世紀村で行われているというのでさっそく向かった。
途中から舗装されていない道をすすむ。
馬に行く手を阻まれる。
晴れてはきたが前日の雪が残っていて軽い銀世界になっていた。
途中何度か車からいやな音がしてとまる。
プリウスでくるような道じゃないでしょ。
道がわからなくなり遊牧民の女の子に尋ねた。
開放感満点で土に栄養を与える。
チンギスハン騎馬像から1時間位車で走りようやく到着。
行くまでの道のりも楽しかった。
荒野に突然現れるゲル。
真ん中の一番大きいものがハーン(王様)用らしい。
中に入ると、観光客が大勢いて馬頭琴の演奏会をしていた。
馬の足音のような軽快なテンポで低音が効いた音色に、低めの声で民謡を歌う。圧巻だった。
氷点下のモンゴル相撲
観光地らしかったが、どうやら今日はラッキーなことに団体の観光客に向けたイベントが開催されているらしかった。
モンゴルでは夏をすぎるとほとんどイベントがないらしいので、ついていたらしい。ありがたい。
他にも、外で少女が民謡を歌ってくれたり、
羊の皮に向かって弓矢体験できたり。
遊びがワイルドすぎる。
極め付けは、
氷点下の中で行われたモンゴル相撲。
巨漢すぎるけど絶対寒いでしょ。
やっぱり相撲大国。
選手達はみんな筋骨隆々。
間違っても怒らせちゃいけない。
デンモクで殴られるならまだいい方だと悟った。
お昼ご飯はマッシュルームが持ってきたガスコンロで湯を沸かしカップラーメン。
鍋に卵をわり、それをカップに入れて食べるという斬新な方法。
寒かったしめちゃくちゃ美味しかった。
すっきりとしたビールもおいしかった。
酔っ払ったおっちゃんに、
『これは軽すぎるので女性ようのビールで男が飲むのはなさけない』と絡まれた。
たしかにモンゴル人お酒強そうだったな。
他にもホースレースなんかもやっていて、大満足な1日だった。
(途中から寒さでiPhoneが死んでしまった。)
モンゴルで宅飲み
1日遊び倒してウランバートルへ戻る。
帰り道の渋滞は凄まじかった。みんな運転が荒く横入りなど当たり前。
宿に送ってもらっている途中に、マッシュルームに連絡が入り、友達の集まりに招待してくれた。
ウランバートル市内にあるアパートに五人ほど集まっていた。
みんな僕よりだいぶ年上だったけどいい人たちだった。
家主はビットコインでだいぶ儲けているらしくしきりにすすめてきた。
羊の肉を使った揚げ餃子がバンバン作られていた。
さらにみんなひたすらモンゴルウォッカを飲む。
味は普通のウォッカ。どのへんがモンゴル流なんだろうと考える暇もなく注いでくれるので完全に酔っ払った。
あんまり記憶がないときに写真をとっていたらしい。
自撮りしているぽっちゃりさんが家主(笑)
まさかモンゴルで宅飲みをするとは思わなかった。
それでも充実した1日だった。
やはり地元の人と出会えるのが楽しい。
Couchsurfing怖そうだったけど、正しくつかえば旅の有能なお供になりそう。
明日からついに遊牧民ホームステイ
つづく