2-5. 化石探しに砂漠の街サインシャンドへ!
間が空いてしまった...
サインシャンド2泊3日の滞在記録。
大満足の遊牧民ホームステイも終え、あとは中国に向かうだけだと思っていた。
しかし国境を越えるルートの途中で寒いからいけないと諦めていたゴビ砂漠に行ける街があるという噂を耳にする。
さらには、恐竜の化石がたくさん見つかるユートピアだと。
これはいくしかない。
モンゴル人は強すぎる
13世紀村に行ったせいで、どうしてもモンゴル相撲をちゃんと見たくなった。
そうしたらなんと幸運なことか、ちょうどアマチュアの大会が国技館で開催されることに。
5000トゥグルグという格安のチケットを買っていざ観戦。
なんだここは。
予想してたのはの本の相撲のように土俵があって、そこで試合するのかと思っていた。実際はアリーナのあちこちで試合していた。
みんな巨漢で足も腕も丸太のようであった。
みんな野獣のようだった。
伝統を感じさせるのは勝者が行う舞。
鳥を象徴した舞だそうだが、ゆっくりと優雅なのが印象的だった。
それでもトイレで横に並ばれた時はめちゃくちゃ緊張した。
身体中から湯気出てるし、力士ほどは重量はないのだろうが、巨体全身が締まった筋肉で覆われている。
国技館に飾られていた選手の写真。
どなたか存じませんがお強いのでしょう。
デンモクでも殴られたらひとたまりもないだろう。
再び鉄道に乗ってサインシャンドへ
長い間滞在したウランバートルを後にする。本当はもう少し滞在する予定だったのだが、初冬だからいけないと思っていたゴビ砂漠に行けるという噂を耳にした。
化石が大量に発見されている街だという。
しかも、中国にいく通り道に途中にあるらしい。
これは行くしかないということで、再び鉄道に乗り込む。
大量に荷物を持ち込む人が大勢いた。
夜逃げするのですかって心配になるほどだったが、田舎に住んでいる人がウランバートルで生活用品を買い込んでいるのかと考えたら納得。
モンゴルは首都が他に比べて圧倒的に大都市で、その他の街はとても小さいらしい。
ここまできたら駅員さんもモンゴル人。
日本人と似た面影がある人がおおかったが、頬骨のあたりが日本人と違ったな。
深夜に到着、ホテルに泊めてもらえない
昼過ぎに出発してついたのは深夜2時。
特になにも調べないで来てしまった。どこか風を凌げる場所くらいあるだろうと思ってたが、想像以上になにもない。
駅舎も閉まってる。
おまけに砂漠街なためとんでもなく寒い。
街中も舗装されていないところは砂砂漠のため、歩きづらい。
最悪野宿でいいやと思っていたが、これは厳しすぎるということで宿探しを始めた。
しかし、ホテルでは門前払いされる。
たしかに観光客もあまりこないこの街で、急に外国人が深夜にきたら断るだろう。
駅から1時間以上あるき、5件目でようやく泊めてくれると聞いた時はホッとした。
次の日同じ道を駅までもどってみた。
建設中(?)の建物。ほぼ廃墟。
観光名所(?)のゲート。周りになにもにため寂しい。
サインシャンド駅。駅自体は大きいが中には待合室とカウンターのみ。
ウランバートルとの差がすごい。
さびれた市内にあるのはおいしいホーショール
タクシーを使わないで行けるのは市内にある、いくつかの施設。街並みもウランバートルとも草原とも違いなかなかおもしろい。
まずいったのは恐竜博物館。
おおよそ恐竜がいるようには見えない。
中に入るとモンゴルあるある、写真撮りたかったら入館料の他に金払え。
よぼよぼなおっちゃんが一人でやってる。
中もまあやすいから許すという感じだった。
そもそも入口のこのシーサーなに?
それでも、このためだけにこの街来れるというものが。
モンゴル家庭料理ホーショール
でっかい揚げ餃子。
中にはごろごろとしたひき肉。この店のメイン料理はこれだけ。プレーンとキムチが入ったも2種類を揚げたてを用意してくれる。
これがめっちゃうまい。あつあつで肉汁たっぷり。
しかも一個700トゥグルク(35円)。
一個がおおきいのだけれど、5個いただきました。
(サインシャンドはレストランがほとんどないので、カップラーメンばかり食べていたので飢餓状態だった...)
ウランバートルとの物価格差がえげつないこの街。歩いてみると驚く。
ぼろぼろの柵で作った敷地にゲルが建ててある。もちろん遊牧はしてないだろう。
丘を降りるとさらに驚く。スラムとまではいかないが、整備は全くされていない。ゴミはあちこちに捨てられ、お腹をすかせた犬があちこちに。(この子は飼い犬なのかも)
まぁ車がある家とかもあるのでそこまで貧しくはないのだろうが、ウランバートルとの差にただただ驚愕。
子供達があちこちで無邪気にバスケをしているのが印象的だった。
地面は砂なのでほこりがすごそうだし、夜もかなり冷え込む。
さすが広大なモンゴル。日本って自然豊かなんだね笑
タクシーのおっちゃんと1日ツアー
次の日さっそく化石を見つけよう!と意気込むもバスも電車もない砂漠街。
様々な方のブログを拝見しても、タクシーを捕まえましょうとのこと。
ホテルの受付で筆談をしながら頼む。
すると数分でおっちゃん登場。さっさと車に乗れと。
値段を尋ねると、
1日で60,000トゥグルグ(3000円)
二人だけなので際どい金額だったが、他に手段もなくお願いすることに。
もちろんモンゴル語しかしゃべれないのでガイドなんて期待してなかったが、愛おしすぎるおじいちゃんがいろいろ案内してくれるほっこりした1日になった笑
砂漠に撮る前現れる寺院:ハマリーンヒンド
まずむかったのは1番の観光名所。砂漠を歩き回った僧がパワーを感じて建てたという寺院。
たまに不思議なものが建ってているけど、見渡す限りひたすらに広がる砂漠をすすむ。
遊牧民が住む草原とは大違いの景色。
そんななか突然現れるこちら。
中央の道も砂で覆われている笑
奥に見える白い建物が本願。
モンゴル人たちも国内各地からお祈りにくるそう。
一族でお参りに来ていた人たちとの一枚。
デールの着こなしを教えてくれた。男はゆとりを持たせて着るのがいいらしい。
中には様々な偉人が紹介されている。
さっきの団体が「これやってみなよ」とオススメしてくれた謎の占い。
骨のようなものをサイコロみたいに振って、何個か立てばいいらしい。
やり方は全くもって謎。
振ると、何回かおばちゃんが手を叩いてニコニコしてたけど謎。
砂漠に突然現れるというインパクトにひたすら感動する寺院でした。
唐突すぎてなんで...?:おっぱい岩&安産の岩穴
まずはハマリンヒードのうしろにあるおっぱい岩。
砂漠をしばらくあるく。
え?
想像以上におっぱいで笑ってしまった。
白くなっているのは女性の皆様が牛乳をかけるため。
もうつららになってしまっている笑
近寄るとミルクの強烈な匂いが。
人間っていろんなことをかんがえるんだなぁと、不思議なモニュメントを前にそっと思考を停止させました。
次におっちゃんが車で連れて行ってくれたのが安産穴。
その途中で車をとめるおっちゃん。
この鐘を鳴らせとすすめてくるので、言われた通りに。
ただただ鈍い音が鳴り響く。
言葉がわかればなぁ。
その後ろに広がるのが赤土。このように砂漠がこの辺だけ赤いらしい。なのでパワースポットになったのだとか。
ちなみにここが化石スポットだと聞いていたので、
「恐竜の化石が見たい」
という馬鹿丸出しの翻訳をみせるも首を振り、マップで別のところを指差すおっちゃん。
穴場スポットを知っているのか!と期待が高まる。
また車に乗り込むと、10分ほどで急に岩場が現れる。
今回はおっちゃんが車をおりて案内してくれるらしい。
すると再びおっちゃんが、この穴をくぐれとすすめてくる。
手で妊婦のようなジェスチャー。これが安産岩なのだろう。
さっきのおっぱい岩といい、
僕たち男ふたりなんだけどな。
まぁせっかくなのでくぐりましたけれども。
おっちゃんはつまって困ってました笑
今話題のパワースポット:シャンバラランド&世界エネルギーセンター
おっちゃんを助けたあと次に向かったのは、有名なパワースポット。
世界的に見ても有名らしく、日本からも手相占いで有名な島田秀平さんとかも来たらしい。
入り口には地図が。
う〜んみるからにオカルトチックで怪しい。
とりあえずメインの場所へ行ってみる。
高まるばかりの懐疑心。
この目はなんなんだ。
中にある色が赤く変色している上で寝っ転がると大地のパワーを得られるらしい。
効果はわからないけど、晴れて日差しが気持ちいい澄んだ空気の下で、ひんやりとした地面に横たわるお昼寝は最高でした。
シャンバラランドを離れ、すぐのところでラクダの群れを発見。
でかい
中東で見たのとは違ってふたこぶラクダだった。しかもお肉たっぷりでスタイリッシュとはいえないフォルム。
焼印があったので、もちろん野生のではないだろう。近くに家らしきものがなかったのでここでも放牧しているのかと驚く。
それにしてもでかい。
おっちゃんおすすめ、砂漠を一望:黒山
以外にも観光地の迫力に満足しつつも、1番の目的を忘れかけていた。
恐竜がみたいんだよ
おっちゃんにもう一度伝えると、再び地図を指差す。
何をいってるかわからないし、これまでの観光地からだいぶ離れているので20,000トゥグルクの課金を要求するおっちゃん。
ここまできたらいってやろうじゃねーか。
ついたのは事前に見たことある観光地、黒山。
もう一度google翻訳をみせ化石の確認をするも、笑顔で首を振るおっちゃん。
はぁ〜...
がっかり感がすごかったけどおっちゃんいい人だし、黒山に罪はないし、諦めて観光を全力ですることに。
化石見たかったなぁ。
実際登り始めるととてもワクワクするところにあった。
砂漠を高いところから一望できるなんてなかなかないでしょう。
凄まじい景色。
何組かが座って会話していたのもいい景色だった。
モンゴル語でヤッホーは、
『ウーーーハーーーーー』
というらしい。もちろんまわりにならって叫んで来た。
とってもすっきり。
プチ登山は大満足でした。
結局恐竜の化石は見られなかった。
それでも急遽立ち寄ることに決め、弾丸で強行した観光は楽しかった。
寒いからって諦める必要はないそうです。
さすが巨大な国モンゴルですね。
そしてついにモンゴルとさよならして、向かうは中国!
2-4. 念願の遊牧民ホームステイ!大草原の中ゲルでキャンプ。
- ウランバートルから車で2時間のど田舎へ
- 遊牧民の住まい:ゲル
- 番犬オマロと半野生のどうぶつたたち
- 大草原を颯爽と
- う○この大地でおおはしゃぎ
- ワイルドな食生活
- 自分で作るチーズと馬乳酒
- なにもない。それもいい。
ウランバートルから車で2時間のど田舎へ
ベラとマッシュルームと別れ、軽い二日酔いのなか、ついに一番楽しみだった遊牧民ホームステイ。
今回は、
SHINE ZUUCH TRAVEL(シネズーチトラベル)という会社の現地ツアーを申し込んだ。
日本語が喋れるモンゴル人が経営している会社で、調べた中で価格も安く一番自由度が高いと感じた。
3泊4日で$350。
「馬乗りほーですよ」って言われたのが最後の決め手。
飲み放題みたいなノリで言われて大丈夫かよ...と思ったけど、乗馬が楽しみだったのでよしとした。
宿まで車で迎えに来てくれて、途中スーパーで買い出し。
ご飯は1日3食でるが、飲料水は貴重なので各自用意してくださいとのことだった。
先日の13世紀村に行った時のように、途中から舗装されてない悪路をすすみ2時間。
距離的にはウランバートルから120kmほど。
ついたのがこちら。
いや。想像以上になにもねぇ。
ここに置いてかれるのかと若干の緊張感と大きな期待に胸が膨らむ。
遊牧民の住まい:ゲル
泊まらせてもらうのはこちら。
中学の地理の授業の時から見たかった、
移動式テント:ゲル
今回泊まらせてもらうおうちでは、
冬季をこの場所で過ごし、左側をゲスト用として貸し出しているという。
家の中はこんな感じ。
驚いたのはテレビがあったこと。最近は場所を選べば電線から電気がつかえるらしい。
両サイドが日本人二人。
真ん中の女性がお母さん。その右がお父さん。
小柄の方達だった。そのほかにおばあちゃんや子供達、親戚(?)などが入れ替わりにやってきた。近くに住んでるというが、歩いてはみつからない距離。いや全然近くないんですが、どこからきてるんでしょう。
写真の左から2番目が僕たちのガイドさん。名古屋近くで長いこと働いてたのでこてこての三河弁。
ホームステイ先の家族はモンゴル語オンリー。なので、大事な話があると彼頼みなのだが、なにせお父さんお母さん一日中働いてるので、ガイドさんを介してお話しする機会はほとんどなかった(笑)
なんどもいうが、
ほんとうになにもない。
テントの裏にある小高い丘に上がってとった写真。ひだりにポツンと見えるのがゲル。横に馬小屋があるが、夜だけ子馬を保護するために使うらしい。
番犬オマロと半野生のどうぶつたたち
ついて最初に出迎えてくれたのはこの子。
なんとも可愛らしいが、番犬らしい。
帰国後調べてみると「モンゴリアン・バンホール」という牧畜犬。
モンゴルでは、番犬として犬を飼うらしい。この子は人懐っこすぎて、役割をはたしているのだろうか。
眉のところにある茶色の点が可愛かったので、「オマロ」と名付けた。
(基本的に番犬には名前はつけないらしい。)
さすが遊牧民だと感じたのは、たくさんの家畜を所有していたことだった。
散歩していると、牛・馬・羊などによく出会う。
子供達は家の近くにいることが多いので、子牛なんかは家の近くまでよく来た。
おもしろいのは放牧していても遊牧民の人たちは自分が所有している子達を簡単に見分けられるそう。
確かに焼印が押してあるが、小さくて遠くからだとわからない。
それでも、家の近くでチェックしたいときは、双眼鏡で探して、
この通り。
囲い込みはバイクでとここは近代的。
それでも馬を遠くから小屋へ追い込む姿は慣れたものでかっこよかった。
(ちなみにここでもオマロは悠々と寝そべりながら見てるだけ)
たまに干し草の訪問販売もくるが、草なんてその辺に無限に生えている。
冬でも完全に枯れることはないそうで、体調が悪い子がいたら買ってあげるそう。
日本だったら完全に積載量アウトなくらい大量に積んで走っていた。
ちなみにバイクはお父さんが自分で修理。
滞在中に廃車が運ばれて来たが、全部分解して組み立て直し使うらしい。恐れ入りました。
家畜は遊牧民の資産
それに加え、生活用品も新しいのを簡単に替えるわけではないので最後まで丁寧に扱うもの。
東京で暮らす僕には耳の痛い話だった。
その通りだなと痛感。
大草原を颯爽と
先ほど、馬を集めて来てくれたのは僕たちように鞍をつけてくれるため。
現地の人たちは小さい頃から裸馬で乗ることもあるらしい。いい幼少期だなぁ。
ただそんなこと僕たちには無理なので、よろしくお願いしますと頼んだ。
洗濯竿かとおもった棒に、お父さんが馬をとめといてくれる。
乗馬クラブの馬と違い、半野生なので機嫌が悪い馬は、とにかく暴れまわる。
僕たちには扱えそうにない子がいたら、リリースして新しい子を選んでくれた。なんと大胆な。
おじいちゃんということだったが、相棒は白い馬がよかったので彼を選んだ。
初日はお父さんと一緒に。
先導するのはオマロ(笑)
ここぞとばかりに走って行った。
お父さんのデール姿も勇ましい。これぞ遊牧民って感じ。
ひたすら広がる大草原
見わたす限り僕らしかいない
先日の雪がまだ残る丘
氷点下近い気温
吹き付ける冷たい風
もういうことはなかった。
ただただ最高な旅。大自然を肌で感じるとはこのことかと。
お父さんのデールを剥ぎ取るガイドさん(笑)
モンゴルのいいところをたくさん教えてくれた。
途中馬からおりてフォースを会得してみようとしたり、
オマロがカッコつけているので写真を撮ってあげたり、
スーホの白い馬を思い出して見たり。
こいつは馬頭琴になることはないように頼みます(笑)
1日目は太もも、股、背筋が絶望的に痛かったが、そこは馬乗りほ。意地でも毎日のってやった。
慣れてきて、草原を馬と走り抜けた気持ち良さはたまらなかった。
いつかまたお父さんのように、颯爽とモンゴルの大地をどこまでも駆け抜けたい。
う○この大地でおおはしゃぎ
乗馬が最高だったという話をしたが、ひとつ厳しかったのは寒さである。
日中太陽があるときは着込めば耐えられるが、夜は寒すぎる。
-5℃の中キャンプ生活
それでも耐えられたのは、
部屋の中央にあるこの暖炉のおかげ。
燃料に灯油なんてあるわけない。使うのは、
家畜のフン
1日のはじめは、家の前に散乱しているこれらを集めるところからはじまる。
一年間乾燥させてからっからにしてから使う。
乾燥させたものがこちら。
突如現れる巨大な突起。家の近くにいくつかある。
ちなみに写真では映らないが、
モンゴルの草原はクソまみれである。
そんななか、ゲルにあそびにきたおにぎりくんとモンゴル相撲。
最初は粘るも、
あっさりつかまり、
う○この大地に投げ飛ばされる。
最後はこの笑顔。
慣れって怖い。
がきんちょに戻った気分。
ただ草食動物のものなので、この燃料よく燃える。
しかも干し草のようないい匂い。
初めて使い始めた人すごいな。
ちなみに人間のトイレは家をでて徒歩30秒。
奥にみえる小屋にある究極のボットン便所
こちらは肥料にもならないのでしばらくしたら埋めるらしい。
ワイルドな食生活
下の話の後で忍びないが、ゲルで何を食べていたかというと基本的に、
肉・肉・肉
さっきの暖炉をつかって調理する。
特に父ちゃんが作ってくれるときはさらにワイルド。
大量の油に羊肉のぶつ切りをを突っ込むだけの漢の料理。
お母さんの時は、ご飯も出してくれた。
じゃがいもと玉ねぎが入った炊き込みご飯。
ただこれにも脂身たっぷりの肉が入ってるのでワイルド。
自分で作るチーズと馬乳酒
全部美味しかったが、肉は獣臭がすごい...
そんな胃を助けてくれたのが、
羊や馬のミルクでつくる乳製品
これがめちゃくちゃおいしい。
先ほどのチーズが朝ごはんででてきたのは感動した。
パンにチーズをのせ、少し砂糖をかける。
さっぱりとした味で素朴でやさしい味。
さらにお父ちゃんが遊牧民といったらこれ!と隣の家から馬乳酒をもらって来てくれた。
シーズンじゃなかったのにわざわざありがたすぎる。
すっぱかったけど、ザ・乳酸飲料のような爽やかさ。
アルコールはほとんど感じないけどはいっているらしい。
実際に飲んで見たかったので本当にうれしかった。
なにもない。それもいい。
遊牧生活は必要最低限のものしかなかった。
それでも家族が楽しそうなのがすごく印象的だった。
現代の子供達はある程度大きくなると市内の学校に行くらしい。
そのまま、都市にのこって帰ってこない子も多いという。
この遊牧文化がなくなるのは寂しすぎる。
卒業する前に、学生のうちに、この文化に触れられたのは本当に貴重な経験だった。
社会人になって、お金に固執するようにはなりたくない。
出世や地位を追い求めるのもちがうなぁと思う今日この頃。
ただ日本に住んで生活すると、それも必要なファクターであることは間違い無く、目を背けることはできない。
結局は自分が何をしたいのかを貫くのが大事なんだろう。
綺麗事を書いては見たが、まだまだ自分の軸を定められなくて悩む。
なにを大事にしているかということを胸はって言える大人になりたい。
ありがとうお父ちゃん、オマロ。