学生最後のわるあがき世界旅行

好きなことをつれづれと

旅行と日々の生活とときどきサーフィン

2-3. 初めての『CouchSurfing』とチンギスハーン騎馬像

 

モンゴルで事前に決めていた予定は遊牧民のお家にホームステイすることのみ。MIDAさんに教えてもらった観光地も、車がなくてはとても行けそうにない。公共交通機関も乏しいモンゴルでは、タクシーのチャーターが一般的だがそんなお金はあるはずもなく...

そんな時に思い出したのが、Couchsurfingというアプリ。

実際に利用したことはなかったが、こいつのおかげでモンゴルを120%満喫できた。

 

 

 

 

初の『Couchsurfing』

 

念願のデールも購入したが、この後どうしようと悩む。

ゲットした情報だと、ツェンケル温泉がいいと聞いた。

しかし車がないと行けない。

何をするにも足が必要だった。

(ちなみにツェンケルは冬季は休業しているらしいが...笑)

 

そこで、以前アメリカにいる時に耳にしたCouchsurfingを利用してみることに。

 

www.couchsurfing.com

 

旅行者と現地の人をつなぐアプリだという。

出会い系のようで警戒したが実際に使ってみると、なんとも便利。

 

地元の人がオススメの観光地巡りなどイベントを開催していて、おもしろそうなものに参加するだけ。

 

初日は、モンゴルで旅行代理店をしているという女性とご飯を食べに行った。

オススメのお店でご当地ビールなんかを教えてもらった。

(彼女が働いてるツアーの紹介もされたが...笑)

 

 

次の日は、気になっていたチンギスハン像へ案内してくれる人たちと連絡をとってみることに。

 

 

雪の中のチンギスハーン騎馬像

 

急に連絡を取ったのに次の日、ぜひ遊ぼうと行ってくれた。

しかも宿の目の前まで迎えにきてくれた。

ガソリン代として1日10米$

 

 

一緒に遊んだのは、ベラとマッシュルームというモンゴル人カップル。

同い年くらいに見えたのにアラサーらしい。

彼氏の名前は難しすぎたので、マッシュルームというあだ名でいいよって言ってくれた。

 

いやセンスどうなってんの。逆に呼びづらいよ。

 

最初に向かったのはウランバートルからもそんなに遠くないチンギスハーン巨大騎馬像。

 

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世界で一番大きい騎馬像

前日にめずらしく雪が降ったこともあり、遠くからでも物々しい存在感をはなっていた。

 

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一番右がマッシュルーム。下北沢あたりでギター弾いてそう。優しく多才な30歳。

将来の夢は、全世界にちらばったモンゴル人達を故郷に戻すことらしい。

(最初信じてなかったけど、まじめな顔して言ってたからどこまで本当なのかは知りません。)

その隣が彼女のベラ。

とにかくセルフィー大好きであちこちで写真撮ってた。

 

二人とも優しくて、モンゴル楽しんでってーみたいな感じでホストしてくれた。

 

そんな二人が入り口近くにいた鳥に驚いてた。

 

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タスというタカみたいな鳥。

昔はモンゴルにたくさんいたそうで、大きいものは羽を広げると3mにもなるという。

美しい鳥だったけど、雪の中に紐で足を縛られなんとも不憫であった。

 

 

巨大な騎馬の上は展望台になっているということで、登ってみることに。

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馬の頭からみたチンギスハーン。

でかくて怖い。

 

曇っていたこともあり景色は良くなかった。

晴れていたら、ひたすら広がる草原が見えるのだろう。特別なものはなにもないだろうけど。

まぁ雪のモンゴルも貴重だろうからよかったのかな。

ちなみにこの日は日中なのに-3℃

厚手のコートなど持ってきてなかったので地獄だった。

 

 

早々に中に戻る。

一回はこれまたギネス記録に認定された、

世界一大きなブーツが飾られている。

その前で、民族衣装を着て写真が撮れる。

 

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現地の観光客と写真を撮ることになったり、

 

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相方と茶番をしてみたりとまぁまぁ楽しめる。

3000T(150円位)なのでアリですね。

 

地下は博物館になっている。

 

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ちびっこの社会科見学と遭遇して騒々しかったけど。

 

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モンゴル文字の書道は綺麗だった。

お土産で欲しかったけど、意外とお高い。

 

 

外に出ると天気もよくなっていた。

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近くにあった等身大くらいの騎馬像は迫力があった。

 

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こんなのに攻められたら逃げ出すわ。

モンゴルすさまじかったんだろうな。

 

 

13世紀村でモンゴル伝統文化体験

 

チンギスハーン像でマッシュルームが、近くの観光地でイベントをやっているという噂を聞きつけてきた。

こういう時現地の人が一緒だと、モンゴル語で情報をgetしてくれるからありがたい。

 

近くの13世紀村で行われているというのでさっそく向かった。

 

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途中から舗装されていない道をすすむ。

 

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馬に行く手を阻まれる。

晴れてはきたが前日の雪が残っていて軽い銀世界になっていた。

 

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途中何度か車からいやな音がしてとまる。

プリウスでくるような道じゃないでしょ。

 

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道がわからなくなり遊牧民の女の子に尋ねた。

 

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開放感満点で土に栄養を与える。

 

チンギスハン騎馬像から1時間位車で走りようやく到着。

行くまでの道のりも楽しかった。

 

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荒野に突然現れるゲル。

真ん中の一番大きいものがハーン(王様)用らしい。

 

中に入ると、観光客が大勢いて馬頭琴の演奏会をしていた。

馬の足音のような軽快なテンポで低音が効いた音色に、低めの声で民謡を歌う。圧巻だった。

 

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氷点下のモンゴル相撲

 

観光地らしかったが、どうやら今日はラッキーなことに団体の観光客に向けたイベントが開催されているらしかった。

モンゴルでは夏をすぎるとほとんどイベントがないらしいので、ついていたらしい。ありがたい。

 

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他にも、外で少女が民謡を歌ってくれたり、

 

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羊の皮に向かって弓矢体験できたり。

 

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遊びがワイルドすぎる。

極め付けは、

 

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氷点下の中で行われたモンゴル相撲。

 

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巨漢すぎるけど絶対寒いでしょ。

 

やっぱり相撲大国。

選手達はみんな筋骨隆々。

間違っても怒らせちゃいけない。

デンモクで殴られるならまだいい方だと悟った。

 

 

お昼ご飯はマッシュルームが持ってきたガスコンロで湯を沸かしカップラーメン。

 

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鍋に卵をわり、それをカップに入れて食べるという斬新な方法。

寒かったしめちゃくちゃ美味しかった。

 

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すっきりとしたビールもおいしかった。

酔っ払ったおっちゃんに、

『これは軽すぎるので女性ようのビールで男が飲むのはなさけない』と絡まれた。

たしかにモンゴル人お酒強そうだったな。

 

他にもホースレースなんかもやっていて、大満足な1日だった。

(途中から寒さでiPhoneが死んでしまった。)

 

モンゴルで宅飲み

 

1日遊び倒してウランバートルへ戻る。

帰り道の渋滞は凄まじかった。みんな運転が荒く横入りなど当たり前。

 

宿に送ってもらっている途中に、マッシュルームに連絡が入り、友達の集まりに招待してくれた。

 

ウランバートル市内にあるアパートに五人ほど集まっていた。

みんな僕よりだいぶ年上だったけどいい人たちだった。

家主はビットコインでだいぶ儲けているらしくしきりにすすめてきた。

 

羊の肉を使った揚げ餃子がバンバン作られていた。

さらにみんなひたすらモンゴルウォッカを飲む。

味は普通のウォッカ。どのへんがモンゴル流なんだろうと考える暇もなく注いでくれるので完全に酔っ払った。

 

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あんまり記憶がないときに写真をとっていたらしい。

自撮りしているぽっちゃりさんが家主(笑)

 

まさかモンゴルで宅飲みをするとは思わなかった。

それでも充実した1日だった。

 

やはり地元の人と出会えるのが楽しい。

Couchsurfing怖そうだったけど、正しくつかえば旅の有能なお供になりそう。

 

 

明日からついに遊牧民ホームステイ

 

 

つづく

 

 

 

 

2-2. 『スーホの白い馬』のようにデールを着て馬に乗りたい!

 

小学生の時に好きだった『スーホの白い馬』。せっかくなら民族衣装に身を包み、馬でモンゴルの大草原を駆け巡るというのが今回の野望。ウランバートル市内を散策しつつ、巨大な市場で着々と準備を進めて行った。

 

 

民族衣装デールを着たい!

モンゴル探検の際にはぜひ、デールを着て回りたかった。

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モンゴルの国会議事堂前で写真を撮ってた現地の観光客。

今でも多くの人が来ている民族衣装。

これを来て馬に乗りたかった。

小学生のころに読んだスーホの白い馬』。

なぜかこの絵本が大好きだった。

 

せっかくならモンゴルの大草原を馬で駆け抜けたい。デールをきて。 

 

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巨大な青空市ナラントールマーケット

そこでMIDAさんに教えられたのがナラントールマーケット。

メインの通りから少し歩くが、なんでも揃う市場で地元の人も愛用しているそう。

いざデールをもとめて!

 

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しばらく歩くと目に飛び込んできたのは『メイソウ』

以前ニュースでよく見かけたユニクロのパクリ店。

もちろん中国が展開しているブランド。

もはやモンゴルにも侵略しているとは...

 

しばらく歩いてみてもなかなか目的地につかない。

どうやら大きな通りの中に入って行ったところにあるらしい。

 

ようやく見つけて、柵の中に入ってみると、

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凄まじい数の洋服が売られているではないか。

食料品から家電まで、日々の生活で必要なものはなんでも揃いそう。敷地面積もめちゃくちゃ広い。

 

中を探検していると、色あざやかな布を取り扱っている通りを発見。

 

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地元の人はここで生地を選び、仕立て屋でオリジナルのデールを作るらしい。

色とりどりで綺麗だった。

 

しかし、僕たちにそんな時間はないので既製品を探すことに。

 

以外にも展開しているお店が少なかった。

みんなオリジナルをつくるのかぁ。

 

 

しばらく歩き回って買ったデールがこちら。

 

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一周回って若々しいお姉様がたと記念撮影。

 

色々オススメしてきてこれを着ろあれを着ろと(笑)

そして「これが一番いいよ」とゴリ押しされた紺色に決定。

 

もちろん価格は交渉次第でお安くなる。

最初は16000トゥグルグと言われたが、

結局10000T(5000円くらい)まで下げてもらい、オレンジの帯もいただいた。

 

安いのだと6000Tくらいで買えそうだったが、寒いのでなかに当て布がしてある冬用を購入。

日本じゃ着ないだろうけど、今回一番楽しみにしていたのでまぁOK。

少し重いけど温かい。

 

選んでる最中はまわりの店員さん方も興味深そうにみていて、親指をたてて笑っていた。

おもしろい買い物だった。

 

ウランバートルは"中"都会

無事にデールも手に入れ、モンゴル市内を散策することに。

市内はバスが走っているが、乗るには乗車券が必要だったり、いつも渋滞していたりと、歩いた方が早そうなので一回も乗らなかった。

 

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 電車はシベリア鉄道の延長である南北に延びた一本のみ。

そのため通勤・通学は自家用車かバス。いつも渋滞しているが、朝と夕方は特にひどかった。

 

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ウランバートルのシンボルブルースカイホテル。

いろんな方のブログでみかけたけど、大したことはなかった。

 

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もう一つのシンボル、国会議事堂前にある巨大なチンギスハン像。

こちらは迫力があり一見の価値はあった。よめないけどモンゴル文字がまたかっこいい。

 

あちらこちらでチンギスハンの肖像画や像をみかけた。

やはり偉大で強力な人だったんだ。

 

 

MIDAさんの話だと、モンゴルはここ20年で急速に発展したという。

年配の方はまだまだデールを着ている人も多かったが、

街にいる若者もどこかアメリカナイズされた格好をしていた。

東京になれていると、正直ウランバートル市内自体は退屈だった。

それでも興味深かったのは、ところどころに残る戦闘民族の歴史や遊牧文化の面影。

 

やはり田舎に行くしかない!とホームステイへの期待が高まる。

 

もはや肉売り場のスーパー

 

モンゴルでも立ち寄りました地元スーパー。

一般的な食材売り場の奥にあった部屋には...

 

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おびただしいほどの肉塊。

ロシアでみたのよりも強烈だった。

ブログにはあげられそうもないが、殺して皮を剥いだだけの状態のものも並べられていた。

匂いがすごい。ほぼ常温のまま置かれている。

 

たしかにどこのレストランにいっても肉をつかった料理が多かった。

ほとんどが牛や羊。

地方で放牧されているのを消費しているそう。

出会った人に、「モンゴル人の主食は?」と聞くと「肉」と返ってくるほど。

 

これは衝撃的すぎた。

 

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あと気になったのは、パンのコーナーが広いお店が多かった。

固いものが多く、保存期間も長そうであった。

実際に食卓でもよく見かけたが、パンというよりもはやビスケットのようだった。

 

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文房具コーナーに置いてあったモンゴル語のアルファベット。

英語とは違うし、ロシアで見かけた文字もちらほら。

 

ちなみにモンゴルでもあまり英語は通じなかった。

 

ボグドハーン宮殿博物館で結婚式

あてもなくさまよっていると、古そうなお寺を発見。

あとで調べると、

ボグドハーン宮殿博物館

という観光地だったらしい。

 

そこで結婚式をしている一族に遭遇。

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新郎はスーツ、新婦はウエディングドレス。

完全に洋風なんだね。

ただ親族の方々はデールをきていたり、私服だったりと様々。

 

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ちなみに先ほども触れたが、ここ博物館だからね。

寺院じゃないけど、綺麗だからここでもいいのかなぁ?笑

 

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この近くでは日本とモンゴルの外交45周年展覧会をやっているらしかった。

(見つけられなかったけど。)

 

 

 

ウランバートルは1,2日あれば十分満足してしまう。

 

ホームステイまでまだ時間があったし困った僕たちが頼ったのは、

『Couchsurfing』という程の良い出会い系のようなアプリだった。

 

 

 

つづく