学生最後のわるあがき世界旅行

好きなことをつれづれと

旅行と日々の生活とときどきサーフィン

1-5. 三日間の軟禁列車と豪華な食堂車

 

 

 

シベリア鉄道は半日ですることがなくなる

乗車時は初の寝台列車にテンション上がるも、おちついてくると時間の使い方に悩み出す。

 

なにせ部屋にはベッドしかない。

f:id:Kbap-Tokyo:20180109152035j:plain

 

身長185cmの僕にぴったりのサイズ。

体はちょうど伸びきるが、足と頭はあたる。

 

支給されるものは、布団、シーツ、枕、ブランケットの一式。

 

荷物は収納スペースこそあるものの、寝るか座るかしかできない。

もちろんwifiなんかありません。

google mapsGPSで位置情報を確認するくらいが楽しみ。

 

 

ウラジオストク発車後しばらくして、ロシア人親子が乗ってくる。

 

僕たち二人は両方とも二段ベッドのうえ。

シベリア鉄道では下のベッドの人たちは、寝る時以外うえの人たちも座れるように席を空けとかなければならないらしいが...

 

お父さん顔険しいし、ロシア語でなにか言ってるかわからないし最初は躊躇した。

 

f:id:Kbap-Tokyo:20180109151854j:plain

 

お父さんずっと廊下で外の景色を眺めている。

 

とりあえずうえのベッドで本を読んだり、昼寝したり。

 

 

しばらくすると...

 f:id:Kbap-Tokyo:20180109152824j:image

 

がきんちょがそわそわし始める。

とりあえずこの子、いないないばぁすると笑い転げるので一緒に遊ぶ。

 

元気いっぱいすぎて狭い部屋をぴょんぴょん飛び回る。

 

 

f:id:Kbap-Tokyo:20180109152819j:image

 

 二段ベッドにぶら下がって見たり。

 

いや、可愛すぎる。

 

ウラジオストクの街でも子供は、人懐っこい子が多かった気がする。

でも大人になると、目つき鋭く、顔が険しくなるのはなんでだろう。

 

 

荘厳な食堂車と酒飲みじいさん

がきんちょが疲れて昼寝し始めたところで、いよいよすることもなくなり電車内を探索してみることに。

 

シベリア鉄道といったら食堂車!

 

f:id:Kbap-Tokyo:20180109154213j:plain

 

iphoneのカメラでも絵になる。

他の車両とは段違いの豪華さ。

 

お客さんはほとんどいない。

 

f:id:Kbap-Tokyo:20180109160204j:plain

 

メニューも若干古め。三年前のですか。

 

f:id:Kbap-Tokyo:20180109160423j:image

 

英語のメニューもあるにはあるけど、フォントどうにかしてくれ。

しかも手書きの値段も、数字のくせがすごい。

 

コーヒー100ルーブルと、ココア200ルーブルをたのんでみる。

インスタントだけどまぁまぁおいしい。

特に甘いものしばらくとってなかったからココアはしみた。

 

 

ここで相方としばらく雑談。

景色をみながらぼーっとする時間がおおかった。

 

f:id:Kbap-Tokyo:20180109161020j:plain

 

なんにも考えないで、ゆっくりと流れる景色をみるのもなかなかいい。

 

ところどころ紅葉している木もあるが、ほとんど落葉している。

雪もうっすら積もっているくらいのロシアの秋。

 

ほとんど代わり映えのしない広大な土地を進んで行くが、それでも、ところどころにうかがえる日本とは全く異なった景色を眺めるのは電車旅の醍醐味であろう。

 

f:id:Kbap-Tokyo:20180109161011j:plain

 

バイカル湖の近くは美しかった。

ちいさな集落の近くにある辺りで、おじいさんが釣りをしている姿は想像通りのロシアであった。

 

 

 

なんども食堂車を訪れたが食事をとったのは一度きり。

基本的に貧乏旅行なんでね。

 

f:id:Kbap-Tokyo:20180109154203j:plain

 

この日は贅沢にビールも。

あいかわらずメニューは解読困難だったので、読み取れた単語から気になったものをチョイス。

 

僕はトマトとチーズのソテーのようなもの。

相方は牛肉の卵とじ。

 

残念ながらクオリティは決して高くない。

提供までの時間も恐ろしく長かった。

 

まぁでも、そこは電車旅。あせらずゆっくりと楽しんだ。

 

f:id:Kbap-Tokyo:20180109162100j:plain

 

二人で1696ルーブル

たけぇ。

 

なので2回目の食堂車ディナーはかないませんでした笑

 

 

 

僕たちが食事をしている間しばらく食堂車にいたが、

斜め後ろのおじさんはずっとスナックとともに、ずっとウォッカを嗜んでいた。

 

さすがロシア人。

 

 

貧乏電車旅で飢えをしのぐ方法

 

 さてさて、貧乏旅なので何を食べていたかというと、

f:id:Kbap-Tokyo:20180109162854j:plain

 

そうですカップラーメン。

なんのひねりもないけど、やっぱり便利。

 

相方は用意周到でサブバックの半分にカップラーメンいっぱいもってきていた。

実際それが正解だった。

 

僕もあわててウラジオストクで購入。

この旅では、辛ラーメンになんどもお世話になりました。

 

ちなみに写真のカップラーメンの後ろにあるのは、ロシア人親子の食料。

さすがは慣れてらっしゃる。

シリアルやパンにバター、ジャム。普通に食事をとっていた。

 

 

なぜカップラーメンが便利だったかというと、

f:id:Kbap-Tokyo:20180109162904j:plain

 

事前リサーチの時に、シベリア鉄道には給湯器がついているという噂を聞いた。

やっぱり温かいものを食べると元気になるね。

 

途中から、いつご飯食べるかが楽しみになっていたほど。

(カップラーメンを買った量が少なすぎて、節約しなければならなかったという愚かさ)

 

 

途中停車駅に売店もあり、10~20分の停車時間だが買いに行くことも可能だった。

 

が、実際途中で買いにいったが車内に在中するワゴン販売のおばちゃんに、

「なんで私から買わないの」

と怒られた。

 

ふくよかな肝っ玉母ちゃんのようなおばさま。威圧感すごかった。

 

 

なので次の日

f:id:Kbap-Tokyo:20180109162719j:plain

 

中に根菜のようなものが入った惣菜パンを買ってみた。

パサパサして美味しくなかったが、

一個50ルーブル(100円)くらいだったのでまぁ許そう。

 

基本的にカップラーメンを食べて飢えをしのいだ3日間。

 

 

 

いつか美味しい食事をとりながら、さらに優雅な電車旅をしてみたい。

 

 

 

しばらくして第一の目的地であるバイカル湖に到着。

世界一の透明度を誇る巨大な湖。

 

 

 

つづく。